メーターパネル交換

(あさくらさんのレポートです・感謝!)

AE11#系のカローラはGT・SEグレード以外にはタコメーターの設定がありません。
私のカローラはXE-Saloonですので、もちろんタコメーターがありません。
タコメーターの代わりに大きな水温計と燃料計が付いています。
以前から、MT車だからどうしてもタコメーターが欲しいぃと思っていました。
そして今回メーター換装にチャレンジしてみました。

私の車に以前付いていたメーターです。

私のカローラは以下のとおりです。

年式 H11年(後期型)
型式 GF-AE110
グレード XE-Saloon
エンジン 5A-FE
駆動方式 5速MT・FF
スピードメータ 機械式


新しく取り付けるメーターは、

後期型のSE-Saloon(AT)から外したものです。

まず、既存のメーターの取り外し作業です。

メーターの取り外し手順は以下の通りです。

 

   1) メーターフードを外す

   2) メーターの止め具を外す

   3) エンジンルームのケーブル接続部分を外す

   4) メーターを引っぱりだす

   5) メーターに接続されているケーブルを抜く

   6) 4つのコネクタを外す

 

車内側はメーターフードのネジを外すだけです。

私の車のスピードメーターは機械式ですので、

車内のメーターへ1本の太いケーブルが来ています。

機械式メーターの場合は、まずこれから外します。

エンジンルーム内に、ケーブルを外せる場所

(左図)があるのでここを予め外しておきます。

ケーブルは赤丸の位置から車内へ通されています。

このケーブルは長さに全く余裕がありません。

メーターパネルを取り出す為にケーブルを

出来るだけ車内に押し込んでやります。

左の写真はメーター裏側の状況です。

これがエンジンから来ていたケーブルです。

引っ張れば簡単に抜けるはずです。

このケーブルと4つのコネクタをメーターから外すと、

晴れてメーターを取り出す事ができます。

メーターパネルを取り外した状態(写真はGT)

メーターには上図の4つのコネクタがささっていると思います。

左から 灰色(10ピン:F)、青色(13ピン:E)、茶色(13ピン:G)、乳白色(16ピン:D)

配線の変更が必要なコネクタは、乳白色(16ピン:D)と灰色(10ピン:F)です。

加工前(乳白色) 加工前(灰色)
1 黄色 1 黄色
2 空き 2 空き
3 緑・黄 3 白・赤
4 空き 4 白・赤
5 黄・緑 5 赤・青
6 茶色 6 空き
7 赤・黄 7 空き
8 黒・茶 8 空き
9 白色 9 空き
10 空き 10 白・黒
11 赤色
12 赤・白
13 緑・黄
14 赤・緑
15 黒・黄
16 空き

左表が配線を加工する前の状態です。

私の車はMTなので左表のようになっていました。

AT車の方は、シフトのポジションを表示する部分が

あるので配線も若干変わると思います。


配線を他のコネクタへ接続し直さないといけないため、

必要のある線はコネクタから外しましょう。

コネクタの両端を押さえてロックを外します。

配線加工後(乳白色)
番号 線の色 元の場所
1 黄色 同じ
2 特別 説明参照
3 緑・黄 同じ
4 空き 空き
5 黄・緑 同じ
6 茶色 同じ
7 赤・黄 同じ
8 黒・茶 同じ
9 空き
10 赤・青 F・5
11 白色 D・9
12 赤色 D・11
13 空き
14 緑・黄 D・13
15 赤・白 D・12
16 空き 空き

左表が配線加工後の乳白色コネクタの状態です。

番号2の「特別」の箇所に回転信号がきます。


配線図を見る限りでは回転信号(IG-)は

メーターまできているはずだったのですが、

配線はありませんでした。


その結果、エンジンルームから取る事にしました。

エンジンルームの左ストラット付近(下写真)に

ダイアグノーシスというコネクタがあります。

そのコネクタに回転信号(IG-)を取る場所が

あるので、そこから取ります。

都合よく、平型端子(オス)がささります。

配線加工後(灰色)
番号 線の色 元の場所
1 黄色 同じ
2 空き 空き
3 白・赤 同じ
4 白・赤 同じ
5 赤・緑 D・14
6 黒・黄 D・15
7 空き 空き
8 空き 空き
9 空き 空き
10 白・黒 同じ

左表が、配線加工後の灰色コネクタの状態です。

変更があった場所は青色文字で表示しています。


以上、灰色と乳白色コネクタの線を

入れ替えれば完成だと思います。

あとは、コネクタ類を繋いで作業終了です。

ちなみに、メーターを外したついでに

メーター照明の色を変ると面白いかも知れません。


あと、新しいメーターはATのメーターですので、

シフトポジションを表示する部分がついています。

ギアをバックに入れると「R」が点灯します。

左の写真は夜撮影したものです。

照明を青に変更してみました。

バックに入れたらオレンジの「R」が点灯するので、

私は青色に光るように変更しました。

管理人から・・・・

今回あさくらさんのレポートによりメーターパネル交換の作業内容をアップさせて頂きました。

私自身もSEのメーター(タコメーター付)がボルトオンでは?思っていましたが大間違いでした。

上記のレポートのように配線加工を行わなければならず、かなり大変な作業なんですね。

しかし作業が大変な分、メーターが完璧に動いた時の感動は計り知れないものがあるでしょう。

この作業を果敢にもチャレンジし、このようなレポートをまとめて頂いたあさくらさんに拍手!

参考資料

あさくらさんのレポートを見て、「それじゃぁ自分も!」と思った方は注意して頂きたい事があります。

最初に部品(メーターパネル)を入手されると思いますが、使える物と使えない物とがあります。

今回行った移植作業は機械式スピードメーターが付いた5A-FEエンジン同士の交換作業です。

車両形式やエンジン形式によっては速度信号と回転信号の取り出し方に違いがあります。

機械式→電気式、またはEE110→AE110への交換作業はやってやれない事は無いでしょうが、

今以上に配線の加工や電気的な知識が必要になると思われます。

下記の説明をよく理解されて間違いの無いように部品を入手して下さい。

部品の発注がし易いように品番を調べましたが、

メーターパネルASSYの品番はありませんでした。

調べてみると左図のように細かく細分化されており

個々の部品の集合体となっているようです。

よって中古部品を業者等に発注する場合は、

年式・型式・グレード等を指定する事になります。

また、前期・後期でも品番は違うので注意しましょう。

 

各型式・グレードに標準で付いているメーターを

下の表にまとめましたので参考にして下さい。

 

スピードメーター タコメーター 型式 グレード

前期

95.05

97.04

機械式 有り AE111 S-CRUISE(MT)
AE114 SE-Saloon(AT)
AE110 SE-Saloon(AT/MT)
CE110 SE-Saloon(AT/MT)
無し AE114 XE-Saloon(AT)
AE110 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
CE110 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
EE111 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
電気式 有り AE111 S-CRUISE(AT)
AE114 SE-Saloon(MT)
CE114 SE-Saloon(MT)
無し AE114 XE-Saloon(MT)、LX(MT)
CE114 XE-Saloon(MT)、LX(MT)
後期

97.04

00.08

機械式 有り AE114 SE-Saloon(AT)
AE110 SE-Saloon(AT/MT)
CE110 SE-Saloon(AT/MT)
無し AE114 XE-Saloon(AT)
AE110 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
CE110 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
EE111 XE-Saloon(MT・AT)、LX(MT・AT)、DX(MT・AT)
電気式 有り AE111 GT(AT/MT)
AE114 SE-Saloon(MT)
CE114 SE-Saloon(MT)
無し AE114 XE-Saloon(MT)、LX(MT)
CE114 XE-Saloon(MT)、LX(MT)

 

今回移植した形式

 

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